我々の研究室では先端的レーザー分光法の開発とその物理化学への応用を行っています．現在，特に以下の2つの方法に集中しています．
ナノメートル以下の厚みの表面・界面を選択的に観測します．我々独自の方法としてヘテロダイン検出SFGを開発し，特に水や氷の表面・界面の振動スペクトルを測定しています．それによって，バルクとは全く異なる表面・界面の分子構造を明らかにしています．我々の出す実験データにビビっている研究者は（たぶん）世界に結構います．
単一分子のマイクロ秒から秒領域の運動を観測します．超解像光学と蛍光寿命相関解析によって，通常では考えられないような高時間分解能，高空間分解能を達成し，特にモデル生体膜のダイナミクスを研究しています．化学，生物，物理にまたがる分野の研究であり，実験的にも理論的にも飛躍的な発展が期待される分子科学の最後のフロンティアです．
