工学部 応用化学科

学科紹介

教育

カリキュラム

 応用化学科では、化学分野全体を網羅した高度な知識と技術を活かし、先進的な化学技術の開発ができる人材の育成を目標としています。より具体的に言うと、次世代の様々な社会ニーズを化学的視点から応えて、高機能物質や材料、医薬品などを作り出せる人材の育成です。
 この様な教育を実現するために、「物理化学」、「無機化学」、「有機化学」、「分析化学」、「プロセス工学」等の、化学全体を学ぶ上で欠かせない基盤要素となる学問分野に加え、「材料化学」、「高分子化学」、「生命化学」、「環境化学」等の応用的な化学分野までを包括的に学べるカリキュラムを設計しています
 当学科のカリキュラムは、以下の5つに大別されます。

 

(1) 外国語科目および基盤科目

1、2年次に用意された外国語および基盤科目は、責任ある社会人、技術者として基礎的かつ必須の授業です。特に、必修の英語は社会の国際化にあって、必要な基礎教育であると同時に科学技術分野において重要なコミュニケーション能力の基礎となります。工学部基盤科目は、工学を学ぶ上で必要となる基礎知識と技術を身につけるための科目です。

 

(2) 理工系基礎教育科目および工学部教養科目

幅広い工学分野の理解に必要な基礎学力を身につけることを目的として、数学・物理・化学・生物等の自然科学から工学の基礎を学習できる科目群です。これらの科目は、社会において化学分野の知識を工学的に活かすための基礎力を身につけるものと位置付けられます。

 

(3)学科専門基礎科目

様々な工学分野で化学的知識を応用するために、重要と位置付けられる科目です。


(4)学科専門科目

応用化学科において最も重要な科目群であり、39科目もの幅広い講義が用意されています。特に、「応用化学実験I~IV」を含む必修科目は、実践的な化学技術者・研究者の養成に必須の科目と位置づけています。指定選択科目は、応用化学の専門知識の修得を目指したものと位置付けられており、必修科目と指定選択科目を履修することで化学分野を網羅できるように設計されています。選択科目は、化学における先端的応用分野に関する講義を含んでおり、関連分野へ進もうとする場合には必須の科目となっています。


(5)イノベーション科目群

工学と社会科学の融合も含めた科目群で、社会や地域に関わる課題に対する科学的理解と、課題解決に向けて自立的に行動できる能力を身に付けるための科目です。

 

 この他に工学部の他学科で開講される科目である学際専門科目があり、化学以外の工学系関連分野への視野を広げ、将来的に進む化学分野によっては重要となる周辺知識を学ぶことができます。
 4年次には必修科目「卒業研究」を中心に、工学系社会人として自立するための教育を含めた総合的な学習プログラムを用意しています。研究開発能力、問題解決能力、技術者としての倫理や化学技術の最前線に関する知識を修得することが目的です。