研究内容Research
リチウムイオン導電体の単結晶育成(武田)
Liイオン伝導性酸化物は全固体電池の固体電解質への応用が期待されています。
これまで、さまざまなイオン伝導性酸化物が提案され、その伝導性について研究されています。しかし、これらの対象として単結晶をもちいた研究は多くはありません。本研究ではLiイオン伝導性酸化物を単結晶化し評価することで、結晶構造とイオン伝導性の関係を明らかにすることを目的としています。
我々は結晶構造が特徴的なAサイト欠損ペロブスカイトであり、バルク単結晶の育成が可能なリチウム置換ニオブ酸ランタン(LixLa(1−x)/3NbO3, LLN)に注目しました。これまで、チョクラルスキー(Cz)法により直径2 cm、長さ2 cmのLLN単結晶の育成に成功しております。また、イオン伝導度の異方性を確認しました。今後、より詳細な伝導メカニズムを解明してまいります。

関連トピックス
- Shuya Minegishi, Takuya Hoshina, Takaaki Tsurumi, Kheirreddine Lebbou, Hiroaki
Takeda*,
“Crystal growth and characterization of LixLa(1−x)/3NbO3 using Czochralski method”
Journal of the Ceramic Society of Japan, 128, 481-485 (2020).
DOI: 10.2109/jcersj2.20026