工学部 応用化学科

受験生のみなさん

研究紹介

 全ての物質は、皆さんもよく知っている「周期表」の「元素」からできており、私たちはその元素を自由に扱うことができる専門家です。私たち応用化学科では、「化学」を基礎として、社会に役立つ新しい物質を生み出すこと、新しい物質や製品を造るための方法を開発すること、色々な装置を使って物質を調べること、などを研究しています。
 私たちは、21世紀において重要となる環境問題やエネルギー問題を解決するために、学生と共に化学の幅広い分野で研究を進めています。
 ここでは、応用化学科の研究と、応用化学科の発明および特許を紹介します。また、応用化学科の各研究室の研究内容卒業研究紹介、教員と学生の受賞・表彰も参考にして下さい。

 

研究室紹介

hirose
  卒業研究紹介
miura
  卒業研究紹介
honma
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kurokawa
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takeda
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saito
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yamaguchi
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fujimori
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matsuoka
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nemoto
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ishimaru
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ou
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yasutake
  卒業研究紹介

特許

 応用化学科では、教員の研究成果として、毎年、数件の特許を申請しています。応用化学科の教員は、民間企業との共同研究を活発に行っていますので、多くの特許を企業と共同で申請しています。最近申請した特許の例を以下に示します。

令和元年登録(埼玉大学-メスキュージェナシス株式会社 共同研究)
  Head-to-Head架橋を用いるmRNAディスプレイ法
平成30年登録(埼玉大学-日本原子力研究開発機構 共同研究)
  アメリシウム及びキュリウム測定用蛍光プローブ、並びにアメリシウム及びキュリウムの分離及び定量分析方法
平成30年登録(埼玉大学-株式会社CYSAY 共同研究)
  カルボシランデンドリマー、そのデンドリマーを用いた薬物送達システム用凝集性担体
平成29年登録(埼玉大学-株式会社テクノ菱和 共同研究)
  排ガス処理装置
平成29年登録(埼玉大学-三井造船株式会社 共同研究)
  FRET型バイオプローブ及びFRET計測方法
平成28年登録(埼玉大学-日本原子力研究開発機構 共同研究)
  キャピラリー等速電気泳動法を用いる複数回大容量注入-濃縮-分離-分取精製法

応用化学科の発明

 応用化学科では,教員と学生が協力しながら多彩な研究を行っており、その研究研成果で特許を取得しています。それらの研究成果の中には既に製品化されたものもあります。応用化学科教員の発明から製品化された例を以下に示します。

強誘電性液晶ディスプレイ(1995年頃)

強誘電性液晶ディスプレイ
強誘電性液晶ディスプレイ
 強誘電性を持つ特殊な液晶を用いて製造された液晶ディスプレイです。従来の液晶を使って製造されたディスプレイに比べて、コントラストや応答速度が大幅に向上していました。これらの特徴を活かして実用化されたものの、大型化が難しいなどの理由により、現在の液晶ディスプレイにはほとんど使われなくなりました。本学科、野平博之教授(当時、現在は埼玉大学名誉教授)が液晶の開発に多大な貢献をしました。


簡易亜鉛イオン測定キット(2012年~販売中)

強誘電性液晶ディスプレイ
簡易亜鉛イオン測定キット
商品名:パックテスト 亜鉛(低濃度)
 このキットは、水道水、川や池の水、海水などの中に溶けている低濃度の亜鉛イオン(Zn2+)を簡単な操作で調べることができるキットです。このキットを使えば、0.05~2 mg/リットルという低濃度の亜鉛イオンの濃度を、誰でも安全に調べることができます。なお、亜鉛イオンは有害物質として、環境中で許される濃度の上限が定められている元素です。本学科、澁川雅美教授が本キットの開発に大きく貢献しています。
 詳しく知りたい方 → (株)共立理化学研究所 (http://kyoritsu-lab.co.jp/index.html)