工学部 応用化学科

学科紹介

松岡 浩司

 
 松岡 浩司
 MATSUOKA Koji
   
 専門分野 高分子化学、有機化学、生物有機化学、糖鎖工学
 職位 教授
 学位 博士(理学)

 


 担当科目

 高分子化学II

 経歴

 理化学研究所奨励研究員を経て、埼玉大学工学部機能材料工学科助手、助教授、准教授、教授。同大学工学部改組に伴い、応用化学科へ転籍。

 研究紹介

 ブドウ糖などの糖が鎖のようにつながった構造を糖鎖と呼び、数個の糖からなる糖鎖をオリゴ糖と言います。このような糖鎖の構造によりA型やB型などの血液型が決まっています!!また、インフルエンザウイルスなどによる感染症にも糖鎖が関係し、その特効薬として知られているタミフル®やリレンザ®は、ある糖を真似て作られています。我々の身近ではいろいろな糖鎖が活躍しています。私達は、検出・診断・治療に関する創薬の研究開発を理工学の見地から実施しています。
 私達の体の細胞一つを巨大分子として考えたとき、たくさんの機能物質(糖鎖やタンパク質)がその表面に提示されているように見えます。そこで、機能物質を人工的に集めて多価型(クラスター型)化合物を作り出し、より活性の向上した物質になることを見出しました。現在、機能物質の創出や多価型化合物への誘導などを行い、新しい創薬へ繋がる研究開発を実施しています。

 研究業績(論文)

・蛍光発光を利用した高分子基質を用いて、アミラーゼの評価を行った。
(ACS Macro Lett.誌 (1, pp. 266-269, 2012)に掲載


・高分子型バイオプローブの合成研究の実施。日本化学会第5回CSJ化学フェスタ2015
(2015. 10. 13)において発表


・感染症及びがんの早期検出薬・診断薬研究開発プロジェクトについて、BIO Tech
2016  (2016. 5. 11~13)に出展


・光を使った新しいがんの検出・治療薬の開発について、イノベーション
ジャパン2015 (新技術説明会) (2015. 8. 27~28)において発表


・「感染症及びがんの早期検出薬・診断薬研究開発」について、埼玉県先端産業創造プロジェクト
論文の詳細はWebへ、http://www.researcherid.com/rid/A-9463-2008

 所属学会・協会

 日本化学会、高分子学会、日本糖質学会、アメリカ化学会、有機合成化学協会、FCCA、東京糖鎖研究会(GlycoTOKYO)